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インバウンドの大幅解禁へ

ここに来て急に風向きが変わってきました。

岸田政権が訪日外国人客の受入に向けて現行の規制を大幅に緩和・撤廃する方向で調整を進め、近いうちに岸田首相から発表があるだろうとのニュースが駆け巡っています。

これは急速に進む円安と内閣支持率の低下が大きく影響しているのでしょう。それに加えて旅行業界の各団体や各県知事からの要望が次々に出されていることも大きな支えとなっていると思います。

まだ正式発表があるまで安心はできんですがね。なんせ5月に「G7 諸国並みの受け入れ基準にします」とか言って世界にいいツラをして見せかけばかりの緩和策を発表した政府なので。あの時は選挙対策として国外と国内の両方に媚びを売るような情けない姿勢でした。

予想される発表案の中でワクチンの3回接種は条件として残る見通しなので入込数の急速な回復はまだ期待できないでしょうが、今秋~今冬の国内観光業の売上が上がることは期待できます。それがなかったら倒産件数はかなりの数に上っていただろうと予想していました。

これまでに観光業界ではかなりの借金を重ねて生き延びているところも多くあります。俺も小口資金貸付などをフルに利用して生き延びてきました。この返済が始まると共にいわゆる「無無貸付」(無利子無利子)も終了になるという泣きっ面に蜂状態なのに秋以降の売上も期待できない、ということになったら事業を畳むことを考えるところが多数出てきてもおかしくなかった、という瀬戸際の状況だったと想像しています。

名古屋で飲食業を経営する友人も今回のいわゆる第7波の中で初めて「ノーゲス」(客入りがゼロ)の日が出てきたのみならず、材料費の高騰が追い打ちとなって非常に厳しい状況を迎えていると聞いています。これがまた第8波の到来を煽ってくるようになると客足は期待できない、ということです。事業の継続が出来るかどうか悩んでいます。

なんでも外国サイコー!と手放しで称賛するわけではなりませんが、世界では未だに感染が続く中でもコロナ禍を終わらせています。感染が広がるのはもう避けられないので、それを遅らせてもしょうがないと。それにこれを続けることによる経済的な損失は計り知れない、と。この現代社会を支えていくには経済力がなければできません。

それを日本は、日本政府と日本国民は理解できるアタマを持っているのか、ということです。長く続いた平和の代償でしょう。会社から給料をもらえるのが当たり前、政権と近づいて税金から好きなだけ分盗るのが当たり前、と。まあ歴史を振り返ってみると必ず「曲学阿世」の徒はおるもんです。

*ポイント
「ずるずると遅らせる」の英語表現

  kick the can down the road

 空き缶を蹴って道を転がす