俺の用途としては無駄に性能のいいデスクトップ。ケースのガラス面に映っとる段ボール箱は気にせんで。
CPU | AMD Ryzen 9 3900X |
Hard Drive | NVMe 500GB + 2TB SATA SSD |
RAM | Corsair Platinum 16GB*2 3200MHz |
GPU | GIGABYTE GeForce GTX 1080 |
MB | X570 Taichi |
ヤフオクの個人ショップから構成を選んで買ったわけですが、RAMの周波数が2133MHzであることに不満を持っていました。Zen2のCPUはRAMの周波数が高いほどに性能への影響も強い傾向にある、ということでRyzenの第3世代CPUであるZen2シリーズのCPUには3200MHzが推奨されているので、2133MHzはあんまりだろうと。RAMのクロック周波数が高いほど、RAMが一度に送れる情報量が増えるということです。
2月に購入してから数ヶ月も気づかなかった俺が悪い。そこで問題があるかどうか考えてみたが、俺の用途はせいぜい簡単な動画編集・制作とAfter Effectsを少し齧りかけたくらいのもので、そこまでRAMの性能を追求する理由もない。
しかしながら、気になってAmazonなどを覗いてみると13,000円~25,000円もするではないですか。仕事のない通訳ガイド、というか直近で仕事のある可能性がないので最早素寒貧の中年男にこの出費はいただけない。
しかしながらだよ!せっかくのAMD Zen 2のハイエンドCPUを搭載したからにはまともな性能にしたいじゃないの!と思って調べてみると、RAMは「オーバークロック(OC)」という周波数を上昇させて性能を向上させる手段があるとのこと。
OCについてはCPUやGPUでおなじみだったものの、RAMでも出来るとは思っていなかった。では、この2133MHzがどこまでOC出来るのか?というかこのRAMがOC出来る製品なのか?
と思ってまずはPCケースを開けます。RAMを取り出してみます。すると現れたのは”Corsair Platinum”の文字。あら、結構いいメーカーですね。ていうか、「3200MHz」って書いてある。Amazonで調べたら、23,000円くらいしますよ!
なんだ!ということは3200MHzで運用できるものを、設定していなかったがために2133MHzで辛抱していただけのことか。こういうメモリを、オーバークロックメモリといいます。対して、クロック周波数が一定のものをネイティブメモリと呼びます。
というわけで、さっそく電源投入時にF2を連打してUEFIに入ってオーバークロックの設定を行ないます。X570 TaichiはXMP(Extreme Memory Profile)に対応しているので、RAMの設定は簡単。タイミングもXMP側でプリセットがあるので、それを選択するだけ。
というわけで、あっさりとRAMのクロック調整が出来ました。というのはウソで、じつはRAMの挿し方が甘くて起動しないこと2回。やっと起動しても16GB分しか認識しないこと1回。
タスクマネージャーで確認すると、無事に32GBを認識している。何事も、落ち着いて調べることが重要。ガイドなら尚更のこと。
それにしても、このPCを組み上げて販売していたヤフオクの個人業者は利益が取れていたのだろうか…。hermit0479 という出品者です。かなり良心的で丁寧な仕事をされています。PCを適正な価格で購入したいという方は是非どうぞ。ただし、保証がないのでそこは自己責任で。
当時の大体の小売価格を参照してみると以下のようになる
Silencio S600: 10,000
3900X: 65,000
Corsair Platinum: 23,000
850W 電源: 14,000
X570 Taichi: 40,000
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¥152,000
ところが、このPCの販売価格は139,000円くらいだった。もちろん各パーツを安く仕入れるルートを持っているだろうからここから20%くらい差し引くと120,000円くらいにはなるが、それでも商売としてはリスキーな部類だ…。などと要らん心配をするのでした。