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葉木神社 秋の例大祭

12月に入り、いよいよ本格的な寒さがやって参りました。
冬です。

積雪の五家荘

ここ五家荘は九州でも最も冬の気温が低い地方のひとつで、12月から3月初旬にかけては積雪・道路凍結しているのが当たり前、という環境です。

それも、幅が狭いうえに急勾配が続くという環境での積雪・凍結なので危険度はより一層増す。しかしながらここふた冬は、気候変動の影響か居住域での積雪は見られなかった。山のとっぺん付近、脊梁で見られるのみ。

危険ではあるものの、やはりないと寂しいもの。子供にとっては雪だるまを作ったり雪合戦をしたりと、楽しみのひとつになっているし。冬登山もしっかりと準備・計画すれば素晴らしい光景が見られる特別なものになる。

とはいえ、大人にとっては厄介なものではあるもので、12月に入ると四輪駆動の自動車にスタッドレスタイヤを装着することを検討し始めなければならない。

いつもの冬であれば、無条件で履き替えとなるところばってんが、一昨年は結果としてその必要が全くなかったため、昨年はノーマルタイヤで乗り切ったのであった。

スタッドレスタイヤはノーマルタイヤに比べて遥かに高価であるし、摩耗も早い。加えて道路が濡れている時には滑りやすいという負の側面も持っている。

今冬は、おそらくスタッドレスタイヤに履き替えることになると思う。先日 12/1 には気温が -2 度くらいにまで下がったし、予報などでも寒い冬になると言われていることもある。とりあえず積雪を見てから決めることになるだろう。

葉木神社

というわけで、今年もこの日がやってきた。五家荘の葉木地区にある葉木神社での秋の例大祭。この神社の創建は、記録によれば室町時代になされたといい、時代が下って17世紀になると宮崎の岩戸神楽が伝わってきて、旧暦の 3/15 と 10/17 に神事と神楽の奉納が行われるようになった。

、、、のは普段の生活での話で、今年は残念ながら春は全面中止、秋は神楽の奉納を見送り、という寂しい結果となった。

こういった伝統行事は近年になって旧暦での開催が難しくなってきているものの、ここでは未だに旧暦でやっている。3/15 は現在の暦で 3月末から 5月の初旬に来る、その多くは 4月上旬~中旬。
Beware the Ides of March!

10/17 は11月中旬から12月の初旬に来ることが多く、それが11月中旬になってしまうと書き入れ時である紅葉の時期に被ってしまい、民宿を営む人たちは敢えて宿泊希望を断ってでもこの祭りに参加しなければいけない。

俺が五家荘に移り住んでしばらくすると、この葉木地区から神楽の舞い手になってくれないかとの話があった。ここの人たちには日ごろから物凄くお世話になっていたので快く引き受け、練習に励むことになる。

久しぶりに HDD の画像を確認してみると、どうやら 2013 年にはこの神社の祭りで神楽を舞い始めたようで、それから今年で8年目のはずだった。

↓ が初参加の時のもの。

神事と神楽

今回は神事のみ。みんなで境内の掃除をして神官さんが注連縄を張り直し、榊に麻で紙垂をくくり付けて玉串を用意する。そしてものすごく寒い中で神事を行う。どういうわけか、この旧暦 10/17 というのはとても冷える日になることが多い。

本来なら、神事に続いて ↓ の動画のように神楽を奉納します。
この神楽の中でも“式三番”といわれる三つの神楽、「大神」・「監真」・「壱神楽」は何があっても舞わなければいけないしきたりがある。

俺の好きな神楽は、24:03からの「稲荷(いなり)」。向かい合っての神楽で、正面で・背面で十分に接近し合うことが求められる難しいものでもある。しかしながら「長袖善く舞い 多銭善く賈す」が最も映える神楽でもあると思う。

実は未だに一部のステップが完全習得出来ていないのだが、そこは相方に合わせてなんとかやれている。とか言いながら、この動画でもいくつか間違えとるばってんw

以前は ↑ の動画にある神楽に加えて、「面神楽」というハイライトになる神楽も舞われていたが、舞い手の不足でここ数年は披露されることがなかった。それが今年になって俺たち夫婦でやろうと練習を始めたところだったのに、新型コロナの影響でそれが潰されてしまい、とても残念な思いをしとるところです。

来年はどうにか神楽が舞えるような状況になってほしい。
葉木神楽は動きが激しく、高齢化と過疎化の影響で舞い手が神楽を舞えなくなってきている。俺は女神楽以外は全部舞うようになったが、残された時間は少ない。