12日間というのは正に光陰。
さーて、前回の続きは~?
二本杉から登る
前回、よくよく山地図を見直してみたところ、どうやら京丈山方面から攻めるのは得策ではないと気付いた橋崎夫婦。今回は作業をする現場に近い雁俣山の登山口がある、二本杉峠の東山本店にやってきた。
ここは五家荘の北の玄関口で、標高は1,100mあります。人が住んでいる場所としては域内で最も標高の高いところです。といっても、現在はこの東山本店のみなさんが住んどるのみですばってん。
この東山本店では、店内外での食事と自家製造のお土産が購入できます。特産品は「ゆずこしょう」と「山椒オリーブ」。オンラインショップもあるので、下記リンクからチェックしてみてください。
朝から息子を保育園に送るにあたり、息子の荷物を一切合切家に置いてきて一度取りに戻る羽目になったけん、すでに結構な時間ば無駄にしとる。なーん、さっさと作業ばすれば良かろ。
今回は車2台を用い、一台はここ二本杉峠に、もう一台は今回のルートの下山予定地点である黒原(くろばる)という場所に置いて、効率的な作業を目論む。
装備もチリバツな俺。登山靴ではなく地下足袋。
生い茂るスズタケ。30年位前までの五家荘の山々は、このスズタケで覆われていたげなですが、現在は増殖した鹿に食われてかなり減少しております。出来るだけ保全したいとこばってん、登山道に被ってきとる分だけは刈り払うことで登山者の安全を確保します。
Beyond the peak of Mt Karimata
雁俣山山頂に到達。さらに京丈山方面へと縦走します。問題はこの先。ロープを伝って崖を下りたり、脊梁の細い崖を機材を背負った状態で歩いていくのが、こういう作業に慣れていない人にとっては慎重さを要求されます。
左隣は急斜面。もし木が生えてなければ断崖絶壁。スキっと晴れとれば阿蘇を望む雄大な景色丸見えで、とてもここを歩く勇気など湧いて来んでしょうな。
最大の難所
そして、この登山道の最大の難所であるここ、ロープの張ってある100mほどの急斜面です。おそらく50°を超える傾斜で、踏ん張りながらスズタケを刈り払うのは、控えめに言っても命がけの作業でした。
なんとか必要なだけ刈り払うことに成功。あまり刈り過ぎると手掛かりがなくなってしまうので、必要最小限に留めました。
そしてレスキューポイント002に到達。ここで残念ながら時間切れ。どうやらこの辺に黒原(くろばる)に下りる最短ルートがあるらしかですが、見つけることはかなわず結局雁俣山山頂を経由して同じ道のりで二本杉まで帰りました。
そして後日、ものすごくガッカリすることになる…。まあ、何はともあれ無事に作業完了!