筆不精
これに尽きます。
なんとか生き残ってます。3月と5月には国内在住の外国人からガイドの依頼があり、計4回の仕事がありました。
1年と10日ぶりのガイドの仕事でした。やはりガイドの仕事は楽しい。日本のことを知ってもらい、良さを楽しんでもらう。そしてそれに対して報酬がもらえるのだから、こんなに良い仕事は他にはなかです。本当に楽しかった。
それ以外には登山道整備の仕事を三回ほど請けたくらいです。
そんな中で、ひとつ精魂を傾けて始めたことがあります。それは、米国株式取引。それも成長株の多い NASDAQ と NYSE の銘柄です。 DOW JONES は銘柄が少ないうえに値動きも安定し過ぎているため、対象にはならず。富裕層向けの市場だと判断。
NASDAQ と NYSE では昨年のコロナショックで大暴落した後に、年間を通じた高騰と言える値上がりをした銘柄が多数ありました。それに気づいたのが年末。しかし最初は銘柄も何も分からず、買って値下がりしたらすぐに売っていたので殆ど利益の出た試しはなかった。$TSLA でようやく初めて僅かな利益を出したくらいです。
しかし転機が訪れる。大晦日に買った銘柄 $BNGO が1月を通じて高騰し、2月に頂点を迎えました。もう、初めての経験で舞い上がりまくりです。一ヶ月半のうちに最初に買った株価から5倍になったのです。まあ、途中で買い増しして取得単価が上がったので最終的には2.5倍くらいに落ち着きましたが。
短期間にお金(含み益)が劇的に増えたのは仕事のないガイドにとって精神的な安らぎをもたらしました。調子に乗って2枚目のPCモニターを購入してトレーダー気取りです。
$AEZS や $SNDL の「イナゴタワー」も乗り切って株資産を増やせた。このままずっと株価が上がっていくものだと夢想するようになった。
しかし2月後半から3月にかけて急落!いわゆるハイパーグロウス株・小型株・ペニー株に分類される銘柄はことごとく急落しました。連日のように ー10% 下がる恐怖。ついに耐えきれなくなって全部売却し、他の銘柄に移るも下がっては狼狽売り、他の銘柄が上がるのを見て狼狽買い→下がったら狼狽売りという最悪の取引を続けて遂には原資を割る。
この時、他の産業にも目を向けていれば俺関連である TripAdvisor やクルーズ会社等の安定した上昇に気付けたかもしれませんが、何せ経験が浅く近視眼的な俺には見えていなかった。
せっかく、PCモニターをもう一枚増やして計3枚になっていたのに、情報収集・分析力は上がっていなかった。
$RIOT、$MARA といった仮想通貨マイニングの株は、BTC 急落に伴ってダダ下がりし、俺に重傷を与えた。
$OCGN という製薬会社の株は元から値動きが激しく、上手いこと下で入ってプラスに持っていっても長く持ちすぎてしまったところに増資で急落→狼狽損切り→その直後に買値以上に値を戻しました~w という酷いやられ方をした。
$TMDX は FDA 承認という好材料が出るも、「材料出尽くし」とかいうワケの分からん理由で売られまくって大損した。
4月になって年末に買った $BNGO が上昇を開始したことに一縷の望みを託すも俺が買った瞬間から値下がりを開始し、遂には原資の半分にまで減る始末で、最盛期から-80%という絶望的な状況に陥ったわけです。
この時はマジで精神状態がヤバかった。食べ物が美味しい、という意味ではない。貧すれば鈍す。明日も希望もなかった。Twitter で短期間のうちに数千万円の利益を上げた或る人も、この小型株暴落の中で一気に資産を減らし、遂には「一発退場のフローチャート」通りの失敗を犯して退場していった。次は俺の番なのか…と覚悟をしていた。それが5月上旬。