ドイツからの依頼キテマス

12年前に熊本県のインバウンド誘致事業に関わることが出来たのが、現在に至る俺の人生の方向性を決定づけた。

2015年4月に勤めを辞めてすぐに独立した通訳ガイドとして活動できたのも、この時の繋がりによるドイツの旅行会社からの受注が収入の大黒柱になったことが大きい。

3d rendering of a map of Europe with Germany selected

2019年時点でも、ガイドした延べ178組中の69組がドイツからという圧倒的な「太客」として続いている。逆を言えば残りの109組を自力(ガイドの繋がりによるものを含む)で受注できるようになり、結果として TripAdvisor の “Certificate of Excellence 2019” を受賞した自分も「成長したな」と思うばってん。

そのドイツとの繋がりは今でも続いている。この過去二年間世界的なパンデミック下ではどうしようもなかったが、ついに今週に入ってガイド依頼のメールが入り、長く付き合っている担当者と電話で話も出来た(日本語で)。

話によると、この会社の顧客(比較的富裕層が多い)は旅行に行きたくてウズウズしているという。西洋人や西洋的な生活を送っている人達にとって年に合計で数週間の休暇を取り、その中で長期の旅行に出かけてリフレッシュするというのは長らく定着した様式だったからだ。また、コロナ禍では息苦しい生活が続いてきたこともあるのだろう。

で、ついに旅行の申し込みをこの代理店に行う人が増えてきたと。ドイツでは未だに25万人/日の感染者が出続けているというのに。日本では2/10時点で約10万人/日。実数でも感染率でも圧倒的にドイツの方が上回っている。しかしこれで収束・終息への道筋が見えてきたと感じる人々が増えてきたのだろう、ドイツでは。

オミクロン株の登場・急速な感染拡大によって100年前に起きた「スペイン風邪」収束の道筋を辿っている、と信じている人が多いということでしょうね。

まあ、いくら依頼が来てもあとは日本が外国人観光客に対して国境を開くかどうか、日本国民がコロナ終焉までの道筋を思い描くことが出来るかどうかに掛かっているわけですが。