既存観光拠点再生・高付加価値化推進事業

観光庁の事業開始

観光庁より標記の事業の件で連絡があった。

7/19に初回の連絡があったものの、コロナの状況見通しが立たなかったためと内閣の刷新・衆議院総選挙が影響したのか、4ヶ月の間をおいて事業の詳細が発表された。

この事業は、壊滅したインバウンドのコロナ後を見据えた対応強化・観光地再生を図るための支援事業として行われる。そのために下記の様々な分野における専門家が参画するもよう。

昨年11月に各地で行われた選定試験で講師として認定された「講師」が “専門家” として派遣対象になり、多言語対応等に関する現場ニーズがあった場合に仕事にありつけるというわけ。

オンライン形式 = ウェビナー

そして、当初は何らかの会場に受講希望の宿泊関係者等を集めての講義が想定されていたものの、これから冬季を迎えるにあたりコロナ感染者が増加することを見越してか、オンラインでの実施、いわゆる「ウェビナー」形式になった。

ウェビナーとは web + seminar を合わせた造語で、コロナ禍で大勢が同一の開場に集まっての会議などが出来なくなった代わりのオンラインでの手段として昨今は一般化したもの。

つまり、講師として人様に講釈を垂らす仕事が出来るだけでなく、オンラインで発信する環境(とそれを構築する知識・技術)も求められることになる。

まあ、スマホを三脚か何かに固定して Zoom ・ Skype ・ Team などを通じて映すのが最も簡単なんでしょうが、より鮮明な映像と音声を届ける環境があるに越したことはない。(といっても、今のスマホも上位機種ならば高性能のカメラがついているし、マイクも大音量コンサートの録音に十分耐えうるものだ)

そのために必要な機材としては、ウェブカメラ・ワイヤレスマイク・自分/参加者の様子が確認できるモニターが挙げられますかね。

たとえば、ゲームや動画配信に使用されるマイク付きヘッドセットとか

しかしこれら全てを揃えようとなると最低でも数万円の出費が発生することに。もう1年半以上も本業で収入のない通訳案内士には重くのしかかる。

そこで、小規模事業者・個人事業者向けの補助金を活用してみてはどうかと思った。下記のもの以外にも該当するものがあるかも。

使えるものは何でも使うべきだ。まあ、申請から補助金の交付までは時間が掛かるので今回の事業に間に合うかは不明ばってん…。

世界情勢

11/26 現在においてこの判断は大正解だったよう。香港で南アフリカからの旅行客2名から新種の変異株が検出され、世界中が騒ぐ事態になっているからだ。

なんでも HIV 感染者の体内で変異した株で既存のワクチンでは感染を防止できないとか言う話もあり、“オミクロン株” と命名された。

現段階で伝えられるところによると、この変異株の特徴は従来の株よりも高い感染力。そしてもしかしたら既存のワクチンによる免疫を突破してしまうかもしれない、という点。

これが世界に広がって感染者数が増大すれば、一旦戻りかけた生活が再び「コロナ禍」に戻ってしまいかねないということ。

これを受けて世界中の金融市場は全面暴落。NASDAQ は2.09%、Dow Jones 30 は2.53% も下げたが、その前に開いた欧州はより過敏に反応し、軒並み4%以上も下げた。日経225も2.53%下げ。

資金の退避先となり得る BTC ですら現時点で-8%超、原油価格は WTI でなんとー13%、その他資源も軒並み大幅下落という状態。まあこれはヨシ。資金の退避先は債券のようで、金利(米10年国債)が1.688→1.48へと急落。ネット上では「コロナショック第2弾か」とも囁かれています。

しかしすでに金融緩和は最大限になされており、その緩和による副作用として起こった資源価格高騰や供給不足が引き起こしたインフレに対処するために緩和縮小→金利上げが行われようとしている最中…。

観光関連・ガイドへの影響

もちろん観光関連株も下落。というか最近は欧州での感染者再拡大に伴い航空・クルーズ・旅行サイト($NCLH や $TRIP など)を始めとした関連銘柄はこの半年間ひたすら下落してましたが、それが更に大幅下落。まったくシャレにならん。というのも、自身の2019年におけるガイド実績は下記の通り。

178組中
ドイツ:69 オーストリア:1 スイス:6 ベルギー:1
イタリア:2 ノルウェー:1 オランダ:2 スペイン:1
イギリス:5 合計:88組(49.4%)

と、欧州からの客だけで半数を占めているためだ。上記銘柄の下落というのは、「コロナ後」の観光再開が遠のいたことを示す。株価は半年先を織り込む、とも言われているので。(とか言いながら度々その時の状況に右往左往する)というか、潰れてしまえばどうしようもない。

ここまで影響の大きく・長引くものになるとは思っていなかった。この禍が始まった当初からしばらくは、現代の技術をもってすれば100年前のスペイン風邪に比べて早期に解決されると思っていた。現代は人の移動が容易かつ速いため、より困難になってしまった。