役場での打ち合わせの後は引き続き島内の探索へ。高台を上る。
百之台公園近くまで戻って、そこから南西へ。道路脇にデッカい葉っぱがある!里芋の葉っぱより厚くてデカい!
喜界島に神社はあちこちで見られるが、様式や祀られている神様が本土のものとだいぶ違うもよう。植生も違うので、普段我々がみる神社とはかなり趣が異なる。今回は時間がなくて近くでじっくり見ることが出来なかった。残念。
更に進むと、「城久遺跡」があった。上物は何も残っていないが、かつてはこの高台に暮らしが営まれていたことを想像すると面白い。現在は高台に居住する人はおらず、集落はすべて海辺にある。この島に川という川はなく、12世紀にどのように水を得て暮らしを営んでいたのか…と妄想が捗る。
更に進むと、自衛隊の無線局があった。このフェンスを左に進めるように見えるが、じつはすぐに舗装が途切れている。その先も行き止まり。このような道は島内のいたるところで見られるトラップなのだった…。
高台を下りる道に進むと、海が見えてくる。
海沿いに北上すると、九州では見られない港があった。サンゴ礁の上に乗る島だけあって、サンゴ礁をそのまま残した港として整備されている。
そしていよいよサンゴ礁の海辺が眼前に現れたので、車を降りて浜辺へ。どうも漂流物がとっ散らかっていたり、植物が生えっぱなしで少なくとも冬の間は整備がされていないようだが、普段の生活では見られない光景に興奮する。おりしも全国的に低気圧に覆われて強風が吹き荒れており、波も高かった。
この浜辺の裏には「阿伝集落」というサンゴを使った石壁の集落がある。
時間がないので、残念ながら阿伝集落を少しだけ歩いた後はレンタカー屋に戻りつつ極力立ち寄ることの出来る場所を探す…と、あった!巨大ガジュマル!
「島の宝」として認定されているとのこと。果たしてこれは一本の木なのか、たくさんのガジュマルの木の集合体なのか。今度行った時にたずねてみよう。ものすごい生命力を感じます。
なんとか5時直前にレンタカーを返却し、歩いて宿泊先に向かう。荷物を置いてちょっと休憩したら、晩飯だ!このホテルの近くに居酒屋があったのでそこへ。
店内はもちろんコロナ対策がなされている。カウンター席の端っこに座って焼酎を頼む。黒糖焼酎だ。続いて喜界島近辺で獲れるというアカマツを注文。なかなか濃厚な身で良かった。
更に山羊の刺身とカラジューリ(山羊の内臓を血で炒めたもの)を注文。刺身は残念ながらかなり凍っていたために味はよくわからなかった。
さあ、腹も膨れたし帰ろうと思ったら、隣の女性に引っかかる。島で生まれてよそで暮らし、最終的に島に帰ってきて暮らす人生を結構長い時間聞いた。俺は人が良いらしく、全部聞いた。さすがに帰ろうと思ったら「私がもう一つ話をしようってんでしょ」とフォースを使われたので、そのもう一つの長い話を聞き上げてようやく宿に帰る。
さあ、翌朝はいよいよ講師として本番だ。
つづく