おはようございます。五家荘の紅葉状況の続報です。忙しさにかまけて、中々更新できませんでした。なかなか五家荘全体を回って写真を撮ることが出来ていなかったので、今回は一部箇所のみの更新です。
目次
二本杉峠(東山本店付近) 11/6
五家荘の北の玄関口である二本杉峠(にほんすぎとうげ)は標高1,100mの地点にあり、五家荘の中で最も早く紅葉が訪れる場所です。
二本杉峠には東山本店(とうやまほんてん)という食堂・お土産屋があり、紅葉の時期には出店もあって五家荘の美味を味わうことが出来ます。「柚子こしょう」はすべて手作りされており、うどん・そばを始めこれからの季節は鍋物などに加えるとおいしさが更にますので、お土産にいかがでしょうか?
また、こちらでは昼食や軽食をとることもできます。私のオススメはヤマメ天うどん/そば、ヤマメの天丼定食です。東山本店は山の清冽な水を利用した自前のヤマメ養殖場で育まれたヤマメ料理が名物で、他にも店頭で販売される塩焼きもオススメです。炭火で焼いてあり、癖のないシンプルな味わいは決して飽きが来ません。自身何百匹と食べてきており、人生で最も多く食べた魚です。
また、熊本方面から美里町を経由して国道445号を上ってくると、ここに到着する寸前に「二本杉展望所」があります。天気が良い日には東は阿蘇外輪山、西は雲仙岳を始めとして熊本県北を一望できる素晴らしい眺望が得られます。今回は晴天の展望を写真に収めることができました。
二本杉峠とは、元々大きな二本の杉があり五家荘の人々が外部に下りる際の目印として、また立ち寄り所として機能してきた場所です。今では周りの木々に囲まれて大杉は見えなくなっていますが、東山本店から歩いて見に行くことができます。落雷によって片方の杉はなくなっているのですが、もう片方の樹齢数百年と推測される大杉は見ごたえがあります。
二合 11/10
二本杉峠と梅ノ木轟の間にある国道445号沿いの地点で、紅葉が特に美しい場所として知られています。今年も見事に美しい紅葉が見られます。11/10現在では、落葉が始まって葉っぱが少なくなってきましたが、それでもご覧の通り美しい紅葉が楽しめました。
梅ノ木轟(とどろ) 11/10
今年も梅ノ木轟吊橋周辺はかなり美しくなってくれました。こちらの訪問は朝か午後の遅めが特におすすめです。この梅ノ木轟には三つの滝があり、それぞれ「梅ヶ枝の滝」「昇竜滝」「梅ノ木轟」と名付けられています。その中で梅ノ木轟に陽が差すのは朝9:30くらいまでで、それ以降は一日中山の影に隠れます。太陽に照らされた梅ノ木轟が見てみたい方は五家荘の民宿に宿泊することをお勧めします。
五家荘には現在7軒の民宿が営業しており、それぞれ異なった魅力を持っています。ぜひこちらをチェックして見てください。ただ、紅葉時期は特に週末の予約はすでに埋まっていることも多いので、お早目の計画を。
梅ノ木轟吊橋には「梅ノ木茶屋」というお土産・お食事処があります。五家荘の山菜を乗せたうどん・そばやシイタケなどの特産品を販売しています。また、梅ノ木茶屋の前には「杉本製茶」という地元泉町のお茶屋さんが自家製のお茶を販売しています。店主の杉本さん曰く「地元で一番うまかお茶」ということですので、ぜひお立ち寄りくださいw
西の岩 11/10
二本杉峠とせんだん轟の中間にある地点で、五家荘の中でも最も寒い地域として知られています。そのため紅葉が訪れるのも早く、今年も美しい紅葉が見られます。二本杉峠の東山本店からさらに国道445号を下ると、少し行ったところで右折する箇所がありますのでそこから進みましょう。ちなみに、逆方向の朝日峠(わさびとうげ)からも行けますが、遠回りになるのでこちらのルートが紅葉も見られるしおススメです。
せんだん轟(とどろ) 11/20
五家荘の西の玄関口にあたり、「日本名瀑百選」の一つにも数えられる迫力満点の滝です。「轟」とは日本の古語で「滝」を意味し、五家荘の代表的な滝であるせんだん轟と梅ノ木轟にはこの語が用いられています。
せんだん轟への道は、国道3号を八代郡氷川町から国道443号に入り、県道52号へと向かいます。狭くくねった道のりですが、五家荘へと至る道はすべて曲がりくねっていますのでご安心を。
滝壺のすぐ近くまで歩いていけて、間近にその雄大な瀑布を体感することが出来ます。ただし、滝壺までの道はものすごく狭く滑落の危険性もありますので、その際には細心の注意を払ってください。
ここを訪れる最高の時間帯は12時前後です。ちょうど太陽が背中から射して滝が輝く様が見られます。今回は虹の掛かる滝壺を観ることが出来ました。とても幻想的な光景です。せんだん轟にいくなら、是非この時間帯にどうぞ。
こちらにもお土産屋さんがありますので、是非お立ち寄りください。食事の際は食堂おくがわへ。こちらは今年はリニューアルしてこれまでとは異なるメニューが用意されています。
中でも目を引くのが「シカの南蛮定食」。店主の右山志津子さんが自分の畑や山で採った農産物や山菜を使った定食で、シカ肉は滋味があふれ、まさに山の幸を存分に味わえます。
今回は「山菜うどん」を食べてきました。五家荘の山の幸が乗っています。自家製の柚子こしょうがテーブルに置いてあるので、是非適量を加えてお召し上がりください。
樅木の吊橋 11/10
樅木の吊橋でも紅葉は最高潮を迎えつつあります。
今回川辺まで下りて撮影してきましたが、川辺に下りる階段は昔の水害で崩壊しており危険なので、降りる際は十分に気を付けて、自己責任でお願いします。
樅木の吊橋は入り口が二つあり、北側の入口が一般的ですが、南側の入口から入った遊歩道は紅葉が始まると大変きれいになります。ただし、北側に比べて歩行距離が長く階段が多いので、ご年配の方は北側が無難でしょう。
平家の里 11/20
特に赤く染まることで、紅葉の見どころの一つである平家の里です。入場料410円/1名が必要です。「山菜食堂」もあり、山菜うどん/そばや定食の「平家御膳」が楽しめます。お土産に、五種類の五家荘の山の幸を練りこんだ「ミニようかん」セットがおすすめです。
今回は珍しい光景が見られました。雪の中の紅葉です!ここの樅木地区は標高800mと五家荘の中でも標高の高い場所にあり、他の場所ではア雨でもここは雪になりやすいのです。
また、資料館付近では「熊本Free Wi-Fi」に接続できますので、ドコモ以外の方はここで情報収集やSNSへの投稿も出来ます。
左座家(ぞうざけ)・小原(こばる)付近 11/6
五家荘の落人伝説といえば「平家の落人」が有名ですが、仁田尾・樅木の二地区には菅原道真公の息子のうち二名が五家荘に逃れてきて、代々支配してきたという言い伝えがあります。この言い伝えは太宰府天満宮にも認められており、太宰府からは門外不出の「飛梅」を分根して頂いています。
この左座家は200年ほど前に建てられたもので、茅葺屋根の古屋敷の中には先祖伝来の品々が展示されており、入場料200円で見学することが出来ます。広い駐車場の片隅にはトイレがあります。また、左座家の主が経営する民宿左座荘前では、同じ小原地区のヤマメ養殖業者の小崎さんによって山女魚(ヤマメ)の塩焼きや五家荘の特産品が販売されています。
県道52号沿いのこの辺りも紅葉が楽しめるスポットです。
緒方家 11/20
平家の落人の末裔は椎原(しいばる)・久連子(くれこ)・葉木(はぎ)の三地区に分かれ、各地区を代々支配してきたということです。椎原にあるこの古屋敷は約300年ほど前に建てられたもので、左座家と同様に中を見学することが出来ます。入場料200円/名
こちらの椎原地区は標高500mと五家荘の中でも最も標高が低く、比較的温暖なところなので、その分紅葉も遅くやってきます。そしてついにここにも紅葉がやって来ました。ここは現在見頃です。
椎原には五家荘唯一のガソリンスタンド・EV充電所があるので、燃料に不安のある方はここで給油しておきましょう。
オマケですが、小原から県道52号を進むと右手にこの椎原が見えるスポットがあります。私が住んでいるムラです。見つけてみてください。
他の地点の紅葉
五家荘の紅葉は何と言っても、特定箇所だけでなく行く先々で、その途中でも楽しめる点にあります。道端の何気ない場所にもちょっと視点を変えるだけで素晴らしい絵になる紅葉と自然のコラボレーションが楽しめる箇所が多々ありますので、どうぞ自分のスポットを見つけてみてください。